東京都中央区の明石小学校を保存しよう

昨日「つきじTASSギャラリー若松屋」で開催中の写真展に出かけてきました。
実は私の友人がこの学校の卒業生であり、保存活動のメンバーとして活動していて、今回イベントの情報をいただいて、これは見に行かねばと見に行った次第です。

震災復興小学校。昨日友人から色々説明を受けるまで、あまり聞き覚えのない建物だったのですが、復興小学校とは、関東大震災で倒壊・焼失した小学校を建て直す際に
復興事業の一環として建築した、鉄筋コンクリート造りの校舎のことだそうです。
この小学校の保存活動については、メンバーの中村さんがホームページを立ち上げておられます。
http://www.justmystage.com/home/akashihozon/index.html
また、昨日の午後11時からのNHKのニュースでも取り上げられていました。

昨日ギャラリーで友人と話し、ホームページを拝見して、色々と知識を得たのですが、
関東大震災で罹災した小学校の数は、117校あったそうで、その数年後には、「壊れない校舎を建てよう」と震災復興小学校という復興事業が持ち上がり、その壊れない校舎・災害に強い校舎というのも、計画段階できちんと数字で細かく指示されて、復興小学校はみんな、この規格に沿って建設されたとのことです。驚くべきことに、その耐震性は80年を経た現在でも十分保持されているとの事です。

 また、耐震性だけでなく、廊下や階段の幅と配置等にも気を配り、三分以内で全校生徒が避難できるように計算されているなど、非常に細かなの規定により建てられています。
 生徒の生活面でも、窓の大きな明るい教室を持った部屋であったり、水周りが極めて清潔感のある設計であったり、戦後のいかにも企画化された経済性第一のコンクリート校舎とは全く違った物であるといえます。

 常日頃から、伝統的な木造に興味を持ち、未熟ながらに活動を続けておりますが、古い物は危険とか、古い物は経済的でないという考えには本当にいつも悲しい思いしか致しません。戦前の時代ですのでコンピューターや高度な機械などない超ローテクの時代の建物ですが、木造にしても、コンクリートの建物にしても、今の高度な解析技術を用いて検証すると、極めてすぐれたメカニズムを持っている建物は決して少なくないのが実情です。
 
 現在の機械や物に頼る豊かさや環境配慮ではなく、その建物そのものが、使用する人に対する豊かさや環境配慮を考えて建てられていること。本当は今の日本の建物の有り方に求められているのはこの点だと思います。
小学校という教育の場で、子供がこれを感じながら育っていけたら、それは本当にすばらしいことと思います。ぜひとも保存し、活用してほしいですね。

写真展は2月14日(日)まで築地の「つきじTASSぎゃらりー若松屋」で開催されています。
(このギャラリーも築80年の歴史的木造建造物です。)
http://www.g-wakamatsuya.com/gallery.html


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