引き渡したお宅の外構に門柱を兼ねた小さなコンクリート製の壁をつくりました。
外観が板壁の家なので、玄関前の外構の門柱としては、
レンガやタイル張り、石貼りもよいのですが、少々芸が無いかなと思い、
今回はあえてコンクリートうち放しで杉板貼りの型枠としてコンクリートに
木目を浮き出させてみました。手法としてはよくあるものですが、
このざっくりとした感じのコンクリートにするのは以外と結構大変なんです。
この事例では、表面は風化その他考えて化粧を行っています。
コンクリートも木の感じに。
土の兄弟??
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先週末に静岡まで、大工の北山さんの土壁ワークショップ
に社員とともに出かけてきました。
そこで塗っていたのはシェアハウス・ヨツバロッジのときに
使用した荒壁と同じ材料。熟成したものが欲しいということで、
岐阜の多治見の泥コン屋さんの古土をとっておいてもらい、
同じ時期に二つの現場に運びました。それが二年ちょっと前。
シェアハウスは一年半ほど前に塗りましたが、
この現場のは搬入後2年近く寝かせていたことになります。
なのでかなり良い土になっているはずです。
同じ土のにおいなので、「そうそう、これだった!!」
という感じでした。
という訳で、この家はうちのヨツバロッヂとは土兄弟。
シェアハウス・ヨツバロッヂは、うちと、大工の北山さん、
左官の小山さん、三重の仲間など皆でコラボして建てましたが、
今回はその繋がりのメンバーとまた楽しく土を塗りました。
この現場のお施主さんとは、一緒に田んぼに土壁用の藁を
取りに行ったこともあり、久しぶりに話もでき、楽しかったです。
よく、伝統構法や土壁の家なんて言っているモノを見ると、
そのものの技に酔ってしまっていたり、
それを建てた人、建てられる人は、偉い!!とか、
「どうだ、俺はここまでやっているぞ、えっへん!!」
というようなエゴが見える時があるように思います。
でも、エゴで建物を建てるのは伝統構法や土壁で家を建てるのであれば、
何か違う気がします。上手くいえない違和感を感じるんです。
建て主として、設計、施工者としてこういう家を実践した立場で
言わせていただくと、凄いのは昔から脈々と受け継がれてきた
技や知恵だと思います。それを拝借させていただいているんですね。
こうしてワークショップで作業が楽しめるのも、
その昔の、そのまた昔の人たちの知恵のおかげかも。
本当に自分でつくってみると楽しいですよ!!
私は、この肩肘張らない楽しい住まい造りが、
現代の窮屈な住まい造りに一石を投じて欲しいと思っています。