明治40年に建てられた、昔ながらの四つ間取りの家です。もともと建っていた家が火事で焼けてしまい、大工であった星野家(巳之助または子の銀次郎)が建て替えたものと伝えられています。夏でもクーラーが要らないほどだという心地よい風が流れる昔ながらの家。茅葺き屋根にはトタンが被せられていますが、大きな屋根が目を引くお家です。昔は屋内にかまどが2つあったそうで、室内は燻された木材の織りなす独特の雰囲気が漂っています。戦争も大震災も経験しながら、時を超えてご家族の生活を伝統構法による木造技術が支えてきた証の建物だと思います。
お話を伺った時に、家主だけでなくお孫さんがこの家へ特別な想いを抱き、大きな家宝として継承していきたいと考えられている姿が印象的でした。
明治40年築「時代を超えて住みつなぐ木の住まい」
2018年10月9日