新着情報

横浜で解体現場にて思う

2009年9月16日
カテゴリー:
日記
住まいへの考え

 只今、新築に向けて一棟の建物を解体しています。
築年数は40年弱。解体してみると、内部には新建材が多く、柱も梁も細いので、使える材なんてほとんど無くて、全てが産業廃棄物でした。唯一屋根の瓦だけは外構に再利用するために少量ストックしておきましたが。。。。。
解体するたびにいつも思います。築50年から30年で今建っている建物で再利用が可能な材が取れる建物なんて本当に少ないのです。
「ゴミの問題」・・・・出来ればやりたくないけど、スクラップアンドビルドの現場に自分が立ってみて、初めてこの問題の大きさが分かる気がします。
最近の統計を見ると、現在、日本では年間1億トンもの建設系の産業廃棄物が排出されています。膨大な量ですね。
このゴミが減らせなければ、いずれ僕らはゴミに囲まれて生活しなくてはなりません。
最近は「エコ」という名の下に、様々な商品が販売されていますが、使う上では「エコ」ですが捨てる時にはただのゴミです。リサイクルに廻せると言う意見もあると思いますが、リサイクルするにもエネルギーが必要ですよね。経済的な理由でリサイクルが進まず、リサイクルできる素材なのにゴミになってしまうということもあるそうだし・・・
もう少し踏み込んで、ゴミを減らした循環型の生活にもっと目を向けなくてはならない気がします。皆さんはどう考えますか?

いらない統計

2009年6月12日
カテゴリー:
日記

 「新設住宅着工戸数」の統計って本当に必要なんですか?というのが最近の私のちょっとした疑問。
 
 そもそも、家がいっぱい建ったから景気が良く、少ないと景気が悪い、景況感や経済の動向の判断材料に使われているのですが、この統計の数値が良くなっていくということは、どんどん家が建たなければならないわけで・・・・・はっきり言って、少子高齢化が進み、またこれだけストックのある中で、スクラップアンドビルドが繰り返されない限りこの統計って良くはならない値ですよね。
それとも私の勘違いでしょうか。
 木の家の今の現状を考えていくつかの団体が声を上げて伝統構法や木組みの家の取り組みを叫んでいる中で、色々と感じることも多いですが、この統計のお陰で家というものが、経済の指標になり、商品化されてしまっているところにも日本の家の問題があると思います。
直せる家をきちんと建てて、未来につなげなくてはならないのに。
 なんだか、この統計を出しながら、その隣で少子化問題や200年住宅を話し合っているのはちょっと滑稽な気がしてしまいます。
着工数の数値を上げられる経済性のある200年住宅って何よ?
って思ってしまいます。
特に日本はそろそろ経済と住宅は切り離さねばならない時期にあるのではないかと思います。少々無理が生じていますよね。
いったい何時まで自転車操業とスクラップアンドビルドで未来につけを廻して行くつもりなんでしょうか?

横浜・日吉で90余年 家族の「くらし」を共に考え、最高の住空間を作ることが わたし達の使命です

一級建築士事務所
株式会社 星野土建
〒223-0061 神奈川県横浜市港北区日吉1-10-13
TEL:045-563-2121
FAX:045-561-7904
営業時間 8:00〜17:30(日・祝・隔週土曜休み)