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墨付け中(大工の背中が語る事)

2010年12月2日


先週に材料が入り、ただいま墨付け、刻みの最中です。
最近は日が短く、夜になって日が落ちてからも大工は
灯りをつけて頑張っています。
最近こんな風に材を加工しているのを見るのも少なくなりましたが、
弊社の建物は、ほとんど露しで材を使うため大工の表情は真剣そのもの。
私が思う、建て主さんに一番見て欲しい建築中の風景の一つです。
人の手で加工しなくては難しい建て方をあえて選択することには
色々な理由がありますが、造れる、直せる、壊せる大工の技を駆使して
建物を建てることは、他のどんな建て方よりも長期にわたって建物を管理でき、
また、環境を考えてスクラップアンドビルドを減らし、ゴミを出さない方法の一つだと思います。
木の家に関して意識のある方なら、この二枚の写真からでもその意味を
見出せる方もおられるかもしれませんね。
なにしろ、加工に必要なのは大工の腕と、大工道具だけ。
大きな工場でもなく、巨大な機械も何もないところで灯りひとつで作業する。。。。
そんな後ろ姿に何かを感じ、今の住まいづくりのあり方に疑問を感じるのは
私だけではないはずです。

横浜・日吉で90余年 家族の「くらし」を共に考え、最高の住空間を作ることが わたし達の使命です

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