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子供部屋をどう計画するか

2020年5月7日
カテゴリー:
日記
住まいへの考え

「子供部屋」をどう考えるか、どこに配置するのか・・・
住宅を設計している時にお子様のいるご家族だと一つの大きなテーマが
「子供部屋」となっている方もおられるのかもしれません。
 私自身も子育てを行い、思春期の多感な時期の親としての意見を言うと、
「子供部屋」は家の中での配置は親が子供を監視するような位置ではなく、
さりげなくお互いの気配が伝わるような位置がベスト!
であると思います。

 「子供部屋」に関しての情報を見ていると、子供は居間で親と一緒にいるのが良いとか
居間の近くに子供部屋があって、何かと親から見えることがつながりである
ことが良いことのように書かれているものも多いように思います。
確かに子供が小さいうちはそれが良いのかもしれませんが、
子供は少しずつ自立していきますよね。
 しかも子育てをしていると、10年や15年の時間はあっという間に過ぎていきます。
なので、子供が小さいうちのことやほんの一瞬の子育ての時期のみにフォーカスした
ような使い勝手の住宅の計画をみると、
「もう少し長いスパンをみて計画を考えるべきじゃないのかな・・・」などと考えてしまいます。

 もちろん、「子供部屋」にはいろいろなご家族の考え方があると思います。
しかしながら、自分が子供の頃を思い出してください。小学校も高学年になると、
自分一人の時間も欲しくなるのではないでしょうか。
そして付かず離れず親や家族での時間を過ごしつつ自立していくのだと思います。
その過程で、子供が成長していく上で欠かせない、自分だけの場所としての
「子供部屋」が必要な時が来ます。子供の成長は早いです。
その場所が親からいつも監視されているような場所では、「私の場所」にはならないですよね。
なので、子供部屋は最初によく計画を考えておく必要があると思います。

そして、家族が集まり楽しめる部屋が別にあれば自然と子供と親は集まれるもの。
いつの時代も親子は葛藤がありますが、喧嘩するほど仲が良いとは良く言ったもので
考えや感情をを伝える、議論する、時に反発する、そして和解する。
家族の中でそうしたことが当たり前にできることは実はとても恵まれたことなのではないかと思います。
子供が萎縮せずに堂々と成長している家族なわけですから。

住宅は家族の生活の器です。その中で「子供部屋」をどう作るのか、
家族の中でお互いの目線で考えてみると我が家だけの意外な案も生まれてくるのかもしれませんね。

横浜・日吉で90余年 家族の「くらし」を共に考え、最高の住空間を作ることが わたし達の使命です

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