神奈川県の邸園(歴史的建造物)保全活用推進員養成講座を修了しました。
これは神奈川県が行っている取り組みの一つで、
民間等による邸園や歴史的建造物の保全活用の取り組みの支援を目指した、
邸園等の保全活用への助言や創造的活用を核とした地域づくりを推進する専門家
「邸園(歴史的建造物)保全活用推進員(ヘリテージマネージャー)」の養成講座です。
ヘリテージマネージャーには、邸園や歴史的建造物の保全活用への助言や創造的活用を核とした地域づくりを推進することが期待されています。
1年間のうち、ほぼ半年分の土曜日に講習があるハードな養成講座ですが、
多忙時にどうしても受講できない講義もあって、全講義の受講に
足掛け2年掛ってしまいましたが、この度すべての講座を修了致しました。
改修工事では、内装や水廻りの簡単なリフォームから、
柱梁の状態にして全改修を行うがらんどうリフォームまで、
様々なご要望にお応えし、仕事を行っておりますが、
築20年、30年と行った比較的新しい建物に加えて、
築50年、80年経った住宅の改修をご相談いただくケースも
増えて参りました。歴史的建造物というかたちでなくても、そうした年月を経て
残っている建物の中には、所有されている方の思いがたくさん詰まった住宅が多いです。
その思いに対して、ご相談を受ければ何かお役に立てるよう
さらに日々知識の研鑽に勤められればと思っております。
神奈川県の邸園(歴史的建造物)保全活用推進員養成講座を修了しました。
年末年始のお知らせ
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師走に入り、あっという間にもう暮れも押し迫ってまいりました。クリスマスも過ぎて、街もいよいよ年越しモード一色ですね。今年一年振り返ると、良いこと嫌なこと色々とありましたが、新しい年が明るい良い年であるよう祈るばかりです。
弊社では2014年12月30日より、2015年1月7日まで年末年始休業とさせていただきます。1月8日より平常営業致します。
本年も御愛顧ありがとうございました。2015年もよろしくお願いいたします。
工務店の仕事〜手刻みについて考える〜
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- 住まい造りで迷っている方へ
年明けから改修工事を行うため、大正末期から昭和初期に建てられた
地元の建物の調査を行いました。
何度か改築が繰り返されていて、変更されている箇所も多いのですが、
梁組みは今の建物と違って、独特の雰囲気があります。
残っている土壁も、よくある戦後の簡略化された土壁と違い
丁寧に施工されています。
工事は大々的なものではないですが、この家をお子さんやお孫さんが
住み繋ぐ良きお手伝いが出来ればと思っております。
工務店としての星野土建の仕事は何かといえば、
建てることも大事ですが、建てた家を直す技術を持っておくことが大事なのも事実。
今の世の中、ほとんどの新築住宅がプレカットや省力化された構法の中で家が建っていますが、
同時にその省力化の元で建てる技術はおろか、直す技術も捨てられようとしています。
手刻みの技術とか、伝統的なものというと、何か特別なものの雰囲気も漂いますが、
今、街中に普通に建っている木造の軸組の住宅を直し維持していくにも
そうした技術は不可欠です。特に無垢の木を多用した家を作る場合には
これは避けては通れません。最近流行に乗っているのか、無垢の木や
天然素材を扱っていると謳う会社が増えましたが、
その反面、そうした作る技術的なことは、おざなりにされてるものも見られます。
私たちが手刻みの仕事にこだわり、刻み場を維持し、手刻みを活かせる伝統的な架構
を用いた建物を建てていたりするのは、そうした技術を次の代に繫げていくのも理由の一つ。
せっかく建てた大好きな木の家を、永く住み繋いでいただける
環境を持って仕事していくことが、私たちのやっていくべきことの一つでもあります。
伝統的な日本の住宅や、軸組構法の住宅は、直せる技術が残っていれば、
例え建てた人間が亡くなり代が変わった50年後でも直すことができます。
ただ、最近良くある、〇〇メーカー独自の技術で・・・とか
パネルの特殊なものを使用した住宅などはそれが難しいかもしれませんね。
近年、天然指向のブームもあってか、木の建物に憧れる方も増えてきました。
ただ、木の家は必ずメンテナンスが必要になります。
木の家を建て、直し、維持していく技術を持ち、その環境を維持していくこと。
当たり前のことなのかもしれませんが、それを地道に行っていくのが、
当社星野土建のような、工務店の仕事と思っております。