暫くブログの更新を怠けてしまいましたが、
軽井沢の山荘の工事も順調です。
8月の31日までは工事自粛機関で工事ができず、
9月に入ってからも長雨続きだったこともあり
このところ工事は大変でしたが、貼り上がった杉板はいい感じです。
お施主さんが頑張って塗ったこの外壁も良い色ですね。
軒天井に見える光る物体はパンチングメタル。
キツツキの害を警戒して、厚めの細かい目の物を採用しました。
少々長く大きいのは、この土地特有の湿気に配慮してのこと。
小屋裏の湿気をいかに逃がすかも少々考えた結果ですが
見てくれの良さではなく、実用重視!!かな??
この山荘にはそんな仕組みがいくつかあります。
杉板の外壁が良い・・・
軽井沢も暑かった。
台風が接近中ですが、台風の接近前に軽井沢の現場まで
出かけました。このところ多い雨の日に影響されながらも
上棟から一ヶ月を経て、結構出来上がってきました。
しかし、各地で猛烈な厚さを記録した今週頭は、
避暑地で有名な軽井沢でも日中は暑かった!!
汗だくになりながら、打ち合わせと断熱材の施工を行いました。
今回のこの山荘はコストを抑えつつ、山荘ということで実現しませんでしたが、
現在行われている省エネポイント発行の要件を満たせる仕様で
計画を行ったため、断熱、開口部ともにそれに従った仕様としています。
また、床下は湿気対策及び凍上対策と配管等点検のため
高基礎となっていて、通常ある床束を設けずに
床梁を渡した上に杉厚板を貼って床組としています。
ちょうど通常の建物の2階から上を切って基礎にのせた
ような形状のため、床下には人が屈んで歩いてまわれる空間が
ずっと続いている設計になっています。
以前長期優良住宅の設計時に、寒冷地の建物を参考に
暖めていたやり方なのですが、まさか寒冷地で実現するとは・・・・。
考えておくと何かのときに別のことに繋がるのもこの仕事の面白いところ。
見た目の奇抜さや、美しさを競うのもデザインですが、
維持管理その他使い勝手を考えてこうした対策を行い、頭をひねるのもまたデザイン。
たいしたことではないかもしれませんが、こうした小さなことの
積み重ねを大事にして建物を建てていきたいと思います。
ケヤキの盤を使います。
差し物の梁であったケヤキ材を挽き割った材料を
保管しておいたのですが、今回乱貼りで玄関に使ってみようかと
思って引きずり出してきました。
以前、一部を式台に名栗加工した物との乱貼りで使用したことがあり、
一部の材料にはその時の打ち合わせに使用した試し彫りの跡があります。
赤身の材なのですが、今回はどう使いましょうか。
こうして材を並べて考えるのも楽しいですね。