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日吉薪ストーブ燃やし隊

2011年4月16日

進行中の現場で使用するため、赤松の盤を入れたのですが、
切り落とした耳の部分が良い薪になりそうなので、
空いた時間に作ってしまいました。
ストーブの時期はそろそろ終わりなので来年用かな。

この寸法だと、キャンプ、もちつきの時のかまど用他、色々と使えそうです。ストーブで使用するには少々細めなので、焚きつけ用かな?
ちなみにストーブの近くにおいてみるとこんな感じです。

輪番停電等経験してみると思うのですが、便利な設備に頼り切るのではなく、夏の日差しを遮る軒の出を確保し、風通しの良い開口部の設置を行い、冬は薪ストーブの灯りで暖かく過ごす。。。。。
そんなライフスタイルの選択もアリと思います。
都市部の生活環境ではなかなか難しいと思われがちですが、
今の薪ストーブは排煙もクリーンで、デザインも結構優れた良いものが多いです。最近のストーブに関して先日ストーブ会社の人間と話したのですが、使用する薪も針葉樹、広葉樹構わず使っても効率が良く使用できるものが多いそうです。もっとも、ヨーロッパや北米等で本当に薪ストーブを必要としている地帯では針葉樹林の方が圧倒的に多いそうなのでそれも頷けます。弊社で施工した中でも、横浜、川崎の市街地の建て主さんで実践されている方も多いので興味のある方は是非ご検討の程、いかがでしょうか。

墨付け中(大工の背中が語る事)

2010年12月2日


先週に材料が入り、ただいま墨付け、刻みの最中です。
最近は日が短く、夜になって日が落ちてからも大工は
灯りをつけて頑張っています。
最近こんな風に材を加工しているのを見るのも少なくなりましたが、
弊社の建物は、ほとんど露しで材を使うため大工の表情は真剣そのもの。
私が思う、建て主さんに一番見て欲しい建築中の風景の一つです。
人の手で加工しなくては難しい建て方をあえて選択することには
色々な理由がありますが、造れる、直せる、壊せる大工の技を駆使して
建物を建てることは、他のどんな建て方よりも長期にわたって建物を管理でき、
また、環境を考えてスクラップアンドビルドを減らし、ゴミを出さない方法の一つだと思います。
木の家に関して意識のある方なら、この二枚の写真からでもその意味を
見出せる方もおられるかもしれませんね。
なにしろ、加工に必要なのは大工の腕と、大工道具だけ。
大きな工場でもなく、巨大な機械も何もないところで灯りひとつで作業する。。。。
そんな後ろ姿に何かを感じ、今の住まいづくりのあり方に疑問を感じるのは
私だけではないはずです。

大工の技術で家を建てる

2010年3月12日
カテゴリー:
日記
住まいへの考え

近年、大工の技能というものがおざなりにされすぎている部分があると思います。集成材等の人工材やプレカットの台頭による部分もあると思いますが、技能に関してあまりに考えられていない気がします。
当社では,天然乾燥の国産材や地域産材を使って家を建てていますが、材料を見て、加工し、組上げるにはどうしても人の手でないと無理な部分があります。ですから当社では大半の建物は手刻みの加工です。
 木はその性質上どうしても、反りますし、曲がりますし、割れます。技術が発達してきていることもありプレカットを完全否定はしませんが、そうした材料を刻み、削り合わせ、組上げるにはどうしても手の技術は不可欠ですし、材を見る目がなくてはなりません。そうした大工の技能は、家を建てる上だけでなく、維持する上でも重要です。
  
「伝統構法」というものが脚光を浴びつつあります。伝統と言うと古くさく思う方もいるかもしれませんが、近年、継承されてきた大工の技能、知恵による木造の考え方が様々に検証され始めました。それにより、「伝統構法」が木という材の性質をふまえた、木を生かした構法であることが実証されてきています。
 今、日本各地に築100年以上の木造建築が建っています。それらは何もされずにそこに残っていた訳ではなく、そうした技術により維持管理が行われてきた結果そこに建っているわけです。
 また、木造で組上げたものを一度解体し、また別の場所に移築する等ができるのも、そうした技術がある上で成り立っているものだと思います。

住宅は建てて終わりではなく維持管理に手間がかかります。どんなに耐久性のある建物でも,手を加えられなくては、50年、100年、200年とは持ちません。手を加えられなくてはその時点で解体されゴミになってしまいます。家を長持ちさせるにも技術が必要です。

木を使った家には、作る・直せる・壊せる大工の技術が不可欠です。

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大工技術 家 建築

横浜や東京など都市部で山の木の活用を考える

2010年1月18日
カテゴリー:
日記
住まいへの考え

今、日本の山は壊滅状態と言っていい状況に近づいています。日本の国土の67%は森林と言われていますがそれらの多くは材木を育てるために人の手で造林された山です。人工林である以上手を加えるのをやめてしまうと山は廃れて木が倒れ、山として本来保っている保水や土壌の保全等の役割が失われてしまい、私たちの生活にも影響が出ます。
日頃私たちは蛇口をひねれば水が飲める恵まれた環境にいますが、山の木の保水のおかげでその環境に住まうことができています。都市部にいるとなかなか恩恵を感じづらいですが、私たちの生活と山は密接なつながりがあります。
木を使うことは森林破壊ではなく、手入れをされた森林を取り戻すことになり環境の保全につながります。また、木は光合成により炭素を木の中に固定しているので、それを利用して家を建てると「第二の森」を作っていくことになります。山の木を使用して森が若返ることは地球温暖化抑制にも効果があります。
山の木を使い、山を保全し、代謝を促すことにより私たちの生活とのつながりを保っていくことができます。当社では、木造住宅の環境とのつながりを考えて、国産材、地域産材の有功活用を行っています。近くの山の木を使うことは、輸入材に比べて搬入経路も短く、使用するエネルギーは小さくてすみ、地球にも優しいです。私たちは環境の中で住んでいます。もう少し山と住まう環境に目を向けて木造を考えてみませんか。

横浜で解体現場にて思う

2009年9月16日
カテゴリー:
日記
住まいへの考え

 只今、新築に向けて一棟の建物を解体しています。
築年数は40年弱。解体してみると、内部には新建材が多く、柱も梁も細いので、使える材なんてほとんど無くて、全てが産業廃棄物でした。唯一屋根の瓦だけは外構に再利用するために少量ストックしておきましたが。。。。。
解体するたびにいつも思います。築50年から30年で今建っている建物で再利用が可能な材が取れる建物なんて本当に少ないのです。
「ゴミの問題」・・・・出来ればやりたくないけど、スクラップアンドビルドの現場に自分が立ってみて、初めてこの問題の大きさが分かる気がします。
最近の統計を見ると、現在、日本では年間1億トンもの建設系の産業廃棄物が排出されています。膨大な量ですね。
このゴミが減らせなければ、いずれ僕らはゴミに囲まれて生活しなくてはなりません。
最近は「エコ」という名の下に、様々な商品が販売されていますが、使う上では「エコ」ですが捨てる時にはただのゴミです。リサイクルに廻せると言う意見もあると思いますが、リサイクルするにもエネルギーが必要ですよね。経済的な理由でリサイクルが進まず、リサイクルできる素材なのにゴミになってしまうということもあるそうだし・・・
もう少し踏み込んで、ゴミを減らした循環型の生活にもっと目を向けなくてはならない気がします。皆さんはどう考えますか?

横浜・日吉で90余年 家族の「くらし」を共に考え、最高の住空間を作ることが わたし達の使命です

一級建築士事務所
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