新型コロナウイルスの影響のある中、このところ大雨や長雨が続く日もありました。
春の嵐のシーズンが過ぎ、これから梅雨、台風のシーズンを迎えますが屋根の対策はお済みでしょうか?
弊社のある横浜でも昨年の秋の台風による被害で屋根の工事が多く発生いたしました。
いざ被害を受けてみないとなかなか屋根の状況はわからないのが実情ですが、
屋根の下地に葺かれている防水資材の劣化も一つの目安になります。
住宅では、瓦や板金、化粧スレート板の下にルーフィングと呼ばれる防水資材が
施工されている場合がほとんどです。近年資材が良くなりかなり長寿命の耐候年数を謳う
製品も出てまいりましたが、一般的にはアスファルトルーフィングの寿命は20年
程度と言われています。実際にはそれ以下でダメになったり、それより長く活躍してくれる
ものもありますが、基本的にはルーフィングは2次的な防水資材です。
30年以上雨漏りがしていない屋根はざらにありますが、それらは屋根葺き材の瓦、板金等
と合わせて雨仕舞いの良い屋根になっているということです。
下の写真は瓦の下に葺かれているルーフィングが変形し穴が空いてしまったためそこからの漏水が
雨漏りの原因となっていた屋根での事例の写真です。
本来瓦である程度雨仕舞いができていれば良いのですが、屋根全面のルーフィングがこの状態だと瓦の性能だけでは大雨の時には
漏水する場合があります。また、昔の屋根だと、屋根の下地にこのタイプのルーフィングを使用し施工された屋根が多かったようなのですが、今はないビニールのような基材の製品で熱変形に弱いもののようです。今回は瓦を持ち上げてルーフィングを施工し直し対策いたしました。瓦だからこそできる工事なのですが、既存の瓦はそのまま使用します。
長い時間のランニングコストを考えると、やはり瓦が一番かもしれません。
屋根の雨漏り1
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言発令に伴う業務対応について
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この度、緊急事態宣言が発令されたことから、お客様、弊社社員、関連業者、
ひいては社会全体が、健全な日常を一日も早く取り戻す一助となるべく、
弊社では以下の通り対策を講じることといたします。
1、令和2年4月20日より令和2年4月26日まで一部の現場を除き業務を休止いたします。
2、令和2年4月27日より5月6日までの間、原則としてお客様との接触が伴う屋内での工事の自粛をいたします。
また、外部の工事につきましても、コロナウイルスの感染予防が難しいと判断されるものに関しましては延期といたします。
3、当面の間、業務に際し、お客様との対面の打ち合わせは控えて、電話、メール、テレビ電話(Zoom、スカイプ)
での打ち合わせを行います。
何かとご不便をお掛けしますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い
いたします。
お寺の屋根工事
近県産材を用いたオフィスの木質化事例をアップいたしました。
以前行った工事なのですが、オフィスの木質化事例を
弊社ホームページの施工事例にアップいたしました。
「木質化」で素敵なオフィス
おかげさまで野川の家は新しいご家族の住まいになりました。
昨年の夏にこのブログでも紹介いたしました、14年前に弊社で設計・施工した野川の住宅ですが、おかげさまで、昨年末に引き渡しが完了し新しいご家族の住まいになりました。今は購入された方からのリフォームのご相談を受け計画中です。
中古の住宅を購入して住むことが住宅の購入手段の一つになって久しいですが、そこにも自分好みに改造するリフォーム・リノベーションが必要です。しかしながら、「購入しようにも、その住宅の状態がどうなのかわからないし、一体リフォームにいくらかかるのか・・・」そのような不安もあり購入に進めない方も多いのではないでしょうか。弊社では建物の状況調査(インスペクション)も行いつつ改修計画のお手伝いをすることが可能です。
また売買の仲介では、例えばリフォーム・改修費用を含めて予算が5000万円と決まっているのであれば、かかる改修工事費用を考えて、その金額に合致できそうなマンション・戸建住宅の紹介なども可能です。住まいのことは星野土建にご相談ください。
手刻みの仕事は何が良いのか
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- 住まい造りで迷っている方へ
「大工の手刻みで家を建てています」というと前時代的な考えかと思われがちですが・・・
木という材料の性質に従い、木造住宅を建てて住むということを一つの流れのように考えた時には
極めて理にかなっている方法の一つが「手刻み」だと思っています。
まず、木を使って家を建てる時には構造の計画は極めて重要です。
構造は人間で言えば骨格です。作り方によっては弱い家にも強い家にもなります。
今の時代、建てられる家のほとんどはプレカットの機械加工で作られていますが、木材を加工して
組み合わせる部分の継手や仕口と呼ばれるものは、いくつか決まった加工に限られてしまいます。
その反面、手刻みで作ることができる仕口、継手は数多くあり、しかも、加工時の工夫により
寸法や作り方に色々なアレンジが可能です。
設計し、施工監理している立場の私にとって、非常に興味があるため仕口や継手といった
部材の強度試験の場には多く参加しているのですが、そのような工夫により、
プレカットのように金物で補強せずとも、木の持つ性質に従い、木を組み合わせて、
地震時や強風時の建物の変形に耐える強い仕口、継手を作ることが可能だと
いうことが証明される場に立ち会うと、「手刻み」の優れた部分を感じずにはいられないのです。
服や家電といった大量生産のものと違い、住宅は一軒一軒その形が違うものです。
「手刻み」であれば、大きな家からコンパクトな家まで形の違う一軒一軒の骨格を考えた時に
仕口や継手に多くの工夫を加えることが可能であるため、その一軒一軒に
対応することができます。そして住まいづくりにはそれができることが理想なのではないかと思っています。
プレカットが台頭してから、建てられる住宅の作り方はどれも同じようなものになって
しまいました。戦後の持家政策を引きずりながら、近年でも多くの住宅を供給するため、
短時間で安価な工業生産によって住宅が生み出されている結果なのですが、果たして
長持ちするでしょうか。環境問題がこれだけ話題になっている中で、
そろそろそこから抜け出すべきだとも思います。
「手刻み」の家は作るのに時間はかかりますし、金額も少し割高です。
ただ、人が知恵を絞り、工夫を凝らして仕口や継手を加工して建てられた住まいは
そのぶん長く愛着を持って住まうことができるのではないでしょうか。
その家に住み続けるコストを考えると、長く愛着を持って住まうことができる方が
かえって割安かもしれません。
今の世の中の当たり前を、ちょっと昔に行っていた当たり前で見てみると、
新しい何かの発見があります。「手刻み」は住まいづくりにおけるそのような
新たな発見につながるのではないでしょうか。
施工事例に横浜・日吉・下田町の平屋住宅「ひらやのかしや」を追加いたしました。
施工事例に、この秋に竣工致しました「ひらやのかしや」を追加いたしました。
地主さんの「これからは質の良い小さな家を貸したい」との声に応えて計画しましたが、
これからの時代、「小さな平屋に住んでみたい。」そのようなご要望にもお応えできます。
構造材は100パーセント近県産材を用いながらも、予算を抑えて建てた住宅です。
コンパクトな住宅なら限られた予算でも質を高めた住宅の建築も可能です。
もう少し予算を足したら木組みや落とし込み板壁、土壁とあわせた仕様も可能ですね。
ご興味ある方はご相談ください。
↓施工事例リンクはこちらをクリック
ひらやのかしや