現場に中塗り土の見本を塗りました。
右の灰色っぽいのは大直しの部分、真ん中のちょっと明るい色のものが
三重から持ってきた中塗り土。
そして、一番左端のが、地元日吉の土を使って塗った壁です。
探して粘土層の土が出ている山肌を所有しているお宅からいただいてきました。
横浜の土でも壁が塗れるんですよ〜!!
色も結構いい感じですね。
ただ、塗り壁として仕上げに使うには少し土の粘さが少なく、
触るとバサバサと落ちてしまうので、今回は採用は難しいかも。
やはり土は西のモノの方が良いようですね。
日吉の土の色
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ちりまわり
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日吉のシェアハウスヨツバロッヂですが、左官屋さんがちりまわりを行っています。
この作業は、土壁と柱のチリの隙が開いてしまわないように行うのですが、
「土壁を塗っています」と言ってはいても、実は結構ここまで行っていない
土壁も多いのです。
今回このシェアハウスの現場では、板で隠れてしまう外部も大直しまで行い、
内部はちりまわりを行って、土壁は土壁として、耐力壁としても、防火上の壁としても
きちんと作用できるように施工しています。
本来手間がかかることだと思うのですが、そこは左官屋さんの人柄。
「本当はこれが本式。絶対落ちない強い土壁を作る。」という左官屋さんの
ポリシーの元、仕上げに向けて作業も進んでいます。
土壁ワークショップ(大直し)のお知らせ
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来る 2013年3月16日(土)と17日(日)2日間
シェアハウス「ヨツバロッヂ」の現場にて
前回行い好評でした、土壁塗りのワークショップをまた行います。
今回は大直し(外部)になります。
※写真は前回の荒壁ワークショップの時の写真です。
どなたでもできる作業なので、年齢等の制限はありません。
親子での参加
大工、左官志望の学生さん、本職の方。
木組み土壁の家に興味のある方。
連日でも一日だけでも、遅れて参加でもかまいません。
お気軽にご参加ください。
日時 2013年3月16日(土)17日(日)
各日 午前9時から15時まで
場所 横浜市港北区日吉1−10−5
「ヨツバロッヂ」現場
参加費用
無料 (長時間参加の方には昼食を用意いたします。)
持物 ・服装
汚れても良い服、軍手、タオル、着替え等
注意事項
・現場にての作業のため多少の危険が伴います。
あらかじめご了承の上、自己責任でご参加をお願い致します。
・各日10人程度までの定員としております。
参加希望人数が多い場合は、先着順とさせていただきます。
・小さなお子様連れの方はは親御さんがしっかり面倒を見てください。
・足場は危険ですので絶対に上らないでください。
※参加ご希望の方は、準備の関係上2日前までに下記連絡先
又は当ホームページお問い合わせページまでご連絡ください。
株式会社 星野土建
TEL 045-563-2121 FAX 045-561-7904
今年最後の現場
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ワークショップ1日目(エツリ体験)
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稲わらと竹を準備しました。
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先月末に稲わらを集め、竹を割り、これからの仕事の準備をしています。
といっても建築の仕事にわらと竹がどう必要なの?
と思われる方もおられるかもしれませんが…。
稲わらも、竹も建物の土壁を作るのに用います。
富士山が見える天気の良い日に稲わら採集しました。
竹割り中の私です。
稲わらも竹も元々は農耕民族であった
私たち日本人にとっては、すごく身近なものだったのではないでしょうか。
都市部のコンクリートジャングルに暮らし、夜の12時を回っても明るい街を歩き、
ネットやマスコミの情報からは「エコ」や「スマート」と名のついた商品を
買わないとできない「エコ」(個人的にはエコノミーのエコと思います。)
の情報ばかりを教えられていると、なかなか気づけないのかもしれません。
今身の回りにあるものでも、いらないものも実はあるのかもしれません。
原発の事故後、エネルギーに関して、今いろいろなことが求められていますが、
身の回りにあるものをうまく使い、エコロジーな生活をしていくという選択
もあってよいのではないかと思います。
木や竹や土、稲わら、カヤ・・・古来日本人は身の回りの物をうまく使って
建物を建て、その中で暮らしていました。それらは最悪捨ててしまっても
環境を阻害することはないでしょう。
上に書いた「エコ」なものを買っても、最終的にはゴミになる可能性があります。
今先進国の出したごみが、途上国の環境を脅かしているようです。
もう少し広い視野でみると、本当の意味での「エコ」が見えてくる気がいたします。
稲わらを集め、竹を割っていると自然とそんなことを考えてしまいます。
朝のひと時の話
朝のひと時、図板を見ながら打ち合わせを行う大工さん2人です。
手刻みのため、細かな打ち合わせ、確認が必要なのでやはり真剣ですね。
私も設計・監理の立場からこうした場に加わりますが、そしてこうした話の中から自然と良い考えが生まれたりします。
現場では大工以外にも左官、設備、板金、塗装など様々な職人が仕事をしますが、
そこに何人か人が集まり話し合えれば、一人で考えるよりさらに
良いアイデアや考えが自然と生まれます。
そんな時にはとってつけたようなくだらない話は不思議と出ないんですよね。
出ても皆聞きませんし・・・・。
会社としてはそうした場が自然に生まれる環境を現場に作ることを大事に
仕事をしていこうと思っています。
第一陣の材が来ました。
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材の刻みの風景です。
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今回一緒に建てる大工の北山さんと、うちの社員の上岡谷の二人で刻んでいます
シェアハウスの刻みの作業も順調のようです。刻みというのは、平たく言えば、
建物を建てるために材料を加工すること。今はプレカットが台頭しているので、
大工さんが手で刻むことも少なくなりましたが、木部のほとんどが露しとなる木組みの
建物では、材の選定と刻みは非常に重要です。
どこにどの材を使い、その材の特性に従い加工する。
そうしたことを柔軟に行うのが、プレカットでは難しいからです。
これから来月の上棟に向けて、木と向かい合い地道な作業が進みますが、
私は家を建てる人には、この刻む作業の時の大工さんの姿を絶対に見てほしいと思います。
その建具枠修理できますか?
写真は今リフォーム中の現場に使用するラワン材の枠です。
耐震改修やリフォームを行うと、枠材にラワンを使用した建物を多く見かけます。
築30~50年のお宅だと、枠がラワンでべニアのフラッシュ戸なんて
仕様のお宅も多いのではないでしょうか。
「うちもなんか今風にきれいにリフォームしたいわ~」なんて考えて、
戸を含めてリフォームを考える方も多いと思います。
そんな時に、ほとんどの業者は枠まではずして、造作部材として
売られている部材を利用して、開口部のリフォームを行うと思います。
コストも安いし今は主流になってきていますが、弊社では使いません。
見た目の安さは良いですが、金物や部品等、流通しているもので対応できない場合
が多く、その後の修理で、普通の金物であれば何千円かで済むと思うのですが、
造作部材の金物はその倍以上の金額がかかることは多く、また、その性質上、削ったり
埋め木したり、塗装したりはできませんので、修理は不可能で交換になると思います。
はじめ金額がかかるものでも先のことを考えると、安い場合は多くあります。
この辺が、新築やリフォームの時のキモですね。
考え方にもよるのかもしれませんが。