今月から大規模なリノベーションをおこなっている現場です。
まずは解体工事から入りますが、躯体を雨で濡らさぬよう、
外壁はぐるりとブルーシートで覆います。
中に入ると、まるで青の洞窟ならぬ青の現場。
築年数はかなり経過した物件ですが、養生をしっかりと行い
リノベーションで現代的に生まれ変わる予定です。
青の現場(大規模改修)
木組みの格子壁による耐震壁事例
網戸付き玄関建具改修事例
古くなってしまった玄関戸と木枠を作り直して欲しいと依頼を受けて行った工事です。
元々ついていた木枠の下部に腐食が見られたため、枠から全て作り替えました。
北側の玄関なのでその場所の明るさを確保した上で、夏場に風を通す目的から網戸を取り付けられる形としました。
格子壁とヒノキの床板
入母屋の住宅の耐震改修
3月に入ってから限界耐力計算による入母屋の住宅の耐震改修工事を行っています。
よく郊外の土地にある大きな住宅のほとんどは1階に下屋が周っていて2階の外壁面が
1階よりも徐々に建物内側にセットバックした配置になっていくものが多いのですが、
この建物はまさにその形で、通常の耐震設計だと改修計画に難があるため、
地盤の良い今回の建物は限界体力計算による耐震改修計画で進める工事です。
一部化粧で見せる格子壁の耐力壁もあります。
写真は小屋組の補強工事中のもの。
私の木構造の先生から直々に依頼を受けて行っている仕事なのと
規模の大きな耐震改修工事なので自ずと気合が入ります。
昨日も地震がありましたが、お施主様にとって安心して住める住宅になると良いとおもいます。
小屋組施工前の写真。
小屋組補強施工後の写真。在来軸組の建物なのですが、小屋梁を追加したり、軸組の補強と合わせて金物補強をしています。
昔のジブリ映画に出てきそうな御宅の改修
ヒノキと杉の造作材たち
クイズ なぜ深基礎?
改修中の築35年の共同住宅の床下です。深基礎なので床下の空間の高さが高いですね。
それでは唐突ですが、ここでクイズです。この建物の床は、なぜ深基礎なのでしょうか?
ヒントは敷地の横に用水路がある事でしょうか。考えてみてください。
・周りに水が出やすいので建物の基礎を高くした。
・用水路沿いの傾斜地の建物なので、基礎を深基礎として敷地の不陸に対応した。
ある程度知識のある方だと、おそらくこの辺の答えが想定できるのではないかと思います。
それでは答え合わせをしますね。
この建物の建っている敷地は周りの敷地より60㎝〜80㎝ほど土が盛られています。
理由は、大雨の時に用水路が氾濫し、水の出やすい場所であるため。
その対策として敷地の高さが上げられました。
ただし、盛り土の上にそのまま建物を建てれば、建物は不同沈下を起こします。
最近は地盤改良を行い建物を建ててしまうことも多く見られますが、この建物の計画では
沈下に備え、元の地盤の高さに基礎を作り、後から盛り土の地盤を作って対応しました。
ですので深基礎になっているのです。
単純に建物の基礎だけを上げてしまうことをしなかったのは、外から室内に入るときの玄関の段差と
庭を使えるようにするために地盤面と床面の高さに配慮したのだと思います。
写真を見て気づいた方もおられるかもしれませんが、
それに加えて、水の出やすい比較的地盤が悪い敷地への対策としてベタ基礎で施工されています。
今の目で見ると少しアラも見える部分もありますが、何を隠そうこの建物はその昔に弊社で施工したもの。
35年前に共同住宅の施工でこれだけ真面目に色々考えていたのは素晴らしいし、誇れることだと思います。
今もその考えを引き継ぎ、その延長で考えを進めて建物を建てていますが、
昔の仕事からそれを発見できるのは、とても幸せなことですね。
メジロの巣
ホームページに「住み繋ぎ」事例をアップいたしました。
更新してからしばらく経ってしまったのですが、
ホームページに弊社設計施工の住宅の住み繋ぎ事例を
アップいたしました。
今思うと、計画して建築するときから住み繋ぎのご依頼を受けるまで
なんだか不思議な良い縁に恵まれた事例でした。
これからもいただいたご縁を大切に、住宅に
携わって仕事に励んでまいりたいと思います。
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