夏に引き渡しました、下田町の家に建て主さんお手製の
物干がつきました。以前の家には建て主さんお手製の
滑車で上げ下げできる物干がついていたのですが、
工作の好きな建て主さんの「私がつくります。」
の一言で話が決まり、製作されたもの。
ロープを引くと、滑車の仕組みで物干し竿が上下します。
これはなかなか、良いですよ。
お手製物干し
新建ハウジング見ました!!
収益マイホーム
先日、資産活用や会計のセミナーを行っている方のお話を伺う機会がありました。
その中でやはり、最近注目度の高い、収益マイホームのお話もされておられました。
ここ最近、自宅を自分の住むものとしてだけでなく、
その一部を人に貸して収益を上げ、居住者のキャッシュフロー
を良くする試みを謳っている住宅も、ちらほらと見かけるようになってきました。
ローンへの対策や、自宅購入の資金繰りを考えると魅力的な話なのかもしれませんが、
これは決して新しい試みの話ではなく、昔は自宅で下宿を営んでいる方も
結構おられましたね。
写真は私が自分の家業の弊社に戻ってきて、初めて設計・施工で建築した住宅です。
もう14年ほど前に建てた住宅ですが、見事に収益マイホームですよね。
1階に貸し室が2部屋あり、建築基準法上は長屋という扱いになります。
当時、郊外のワンルーム等、立地の悪いものから不動産賃貸の方式が崩れ始めていた
時期でもあったので、貸室部分も他とは差別化できるよう、プランも検討し、
なんと土間を持ったワンルームになっています。
建て主さんがご近所なこともあり、時々お会いしてお話しする機会も多いのですが、
その変わったプランニングのおかげか、はてまた立地のおかげなのか、
貸室の空室率はかなり低いようです。
自分の住む住宅を「資産」として考えた場合には、自分の住む自宅に
収益性を考えるのも一つの手と思います。それなりのリスクもありますが、
これはこれでこれからまた増えてくる住宅の形なのかもしれませんね。
コンクリートも木の感じに。
土の兄弟??
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先週末に静岡まで、大工の北山さんの土壁ワークショップ
に社員とともに出かけてきました。
そこで塗っていたのはシェアハウス・ヨツバロッジのときに
使用した荒壁と同じ材料。熟成したものが欲しいということで、
岐阜の多治見の泥コン屋さんの古土をとっておいてもらい、
同じ時期に二つの現場に運びました。それが二年ちょっと前。
シェアハウスは一年半ほど前に塗りましたが、
この現場のは搬入後2年近く寝かせていたことになります。
なのでかなり良い土になっているはずです。
同じ土のにおいなので、「そうそう、これだった!!」
という感じでした。
という訳で、この家はうちのヨツバロッヂとは土兄弟。
シェアハウス・ヨツバロッヂは、うちと、大工の北山さん、
左官の小山さん、三重の仲間など皆でコラボして建てましたが、
今回はその繋がりのメンバーとまた楽しく土を塗りました。
この現場のお施主さんとは、一緒に田んぼに土壁用の藁を
取りに行ったこともあり、久しぶりに話もでき、楽しかったです。
よく、伝統構法や土壁の家なんて言っているモノを見ると、
そのものの技に酔ってしまっていたり、
それを建てた人、建てられる人は、偉い!!とか、
「どうだ、俺はここまでやっているぞ、えっへん!!」
というようなエゴが見える時があるように思います。
でも、エゴで建物を建てるのは伝統構法や土壁で家を建てるのであれば、
何か違う気がします。上手くいえない違和感を感じるんです。
建て主として、設計、施工者としてこういう家を実践した立場で
言わせていただくと、凄いのは昔から脈々と受け継がれてきた
技や知恵だと思います。それを拝借させていただいているんですね。
こうしてワークショップで作業が楽しめるのも、
その昔の、そのまた昔の人たちの知恵のおかげかも。
本当に自分でつくってみると楽しいですよ!!
私は、この肩肘張らない楽しい住まい造りが、
現代の窮屈な住まい造りに一石を投じて欲しいと思っています。
新建ハウジング+1に掲載されました。
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9月号の新建ハウジング+1に弊社の記事が掲載されました。
ここ6年ほどの間の弊社の取り組みが4ページに渡って紹介されております。
ちなみに表紙には土壁シェアハウス・ヨツバロッヂの写真が使用されております。
なぜ木で家を?(ゴミとエネルギーの問題)
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- 住まいへの考え
- 住まい造りで迷っている方へ
先日、ある業界紙の取材を受けていて、
「星野土建さんはどのような考えで仕事に取り組んでおられますか?」
と聞かれました。取り組んでいることには、色々な思いがあるので、
なかなか一言では表せませんので、長い話になってしまいましたが、
人に聞かれると、なかなかとっさに返事が出来ないものですね。
私(星野将史)はスキーが趣味でしたので、
30代前半まで、毎年、何回か雪山に出かけていました。
今は時々釣りに出かけ、船で海に出ては釣りを楽しむことで、
自然の恵みに触れています。
ですが、そうした自然相手の趣味をしていると、
自ずと環境問題に直面することになります。
私が大学を出て社会人として働き始めた当時、
建築の仕事から出るゴミの量は統計を見ると、
年間1億トンもの建設系の産業廃棄物が排出されて
いることになっていました。膨大な量ですね。
それから暫くして、家業に戻りましたが、
どうせ建てるのであれば、自分は壊したときには
ゴミになったとしても、自ずと自然に還る材料を
使って家を建てていこうと漠然と思っていました。
私自身、元々、木の持つ風合いが好きなのもありますが、
木造に興味を持ったきっかけの一つにこのゴミの話があったのは確かで、
おかげさまで様々な良き出会いにも恵まれ、
木造に関して様々なことを学び、実践しつつ、今に至っています。
実はこのゴミの問題、これからさらに増えていくのを、
皆様ご存知でしょうか。
国土交通省が先月の28日、2050年になると、
人口減少で日本の国土の約6割が無人になる
という試算を発表しました。
いまよりも無人地域が2割近く広がるということですので、
これから、解体される建物の量がどんどん増えて、
建設系のゴミはかなりの量になる。これは明白な事実です。
これは建ち並んでいる建物の量を見れば分かりますね。
そしてそれを処分するエネルギーが
私たちに重くのしかかってくることになります。
先の3.11の東日本大震災で損傷を受けた
原子力発電所の廃炉がどれだけ難しく困難な
ことかを私たちは学びました。
また、これから解体されるであろう
町中の建物に多く使われているアスベストも
私たちの健康に大きな影響をもたらす問題です。
今まで利便さに頼り、あまり目を向けてこなかったことの一つに、
「物をつくれば必ず処分を考えなくてはならない。」
ということがあります。
近頃、エネルギーという点では、住宅を使う上での
エネルギーを減らすという意味で省エネが叫ばれていますが、
建てるところから壊すところまでの
ライフサイクルを考えてエネルギーを考える必要があります。
予言という訳ではないですが、私はここで断言しておきます。
エネルギーのうち、家庭の消費エネルギーは、仮に、エネルギーの
使用に対して何の対策をとらなかったとしても、これから必ず減少します。
そして残念ながら、おそらくそれは、住宅に対しての何かの政策や
対策が功を奏するのではなく、人口減少という社会現象によって
成し遂げられると思います。
これは統計にしても、目にする周りの街や
住宅の状況から判断しても明らかです。
だからといって、住宅や建物が使用するエネルギーに関して
何もしなくてよいという訳ではないですが・・・・。
そして、その代わりに増えるのが、
増大する廃棄物処理に関わるエネルギーです。
これはそのうちこのブログでも触れたいとおもいますが、
かつて公害日本と言われるほど、各地で公害が発生した我が国ですが、
その経験をふまえ、環境汚染の無い社会を築き上げ、日本にはそんな
問題は過去のものと思われているのが実状です。
ですが、そんな私たちの出した廃棄物が現在どれだけ途上国の環境を
汚染しているのかをご存知でしょうか?
「エネルギーを使わないエコな暮らし」を実践することは良いことですが、
それに加えて、「壊す、捨てるに掛るエネルギーを考える暮らし」
が、今とこれからを考えて私たちに課せられた吃緊の課題だと思います。
私も現代社会の恩恵を受けて生きている人間なので、
あまり偉そうなことは言えないのかもしれませんが、
「環境に優しい住まい」を考えるのであれば、是非その辺りも考えた
住まい造りをご一考いただければと思いますが、いかがでしょうか。
横浜市省エネ住宅リフォーム相談会に参加しました。
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木の洗面化粧台
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木のキッチン
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