傷ついてしまった和室の塗り框の補修事例です。
今回の補修では元のものに変えて、漆職人さんに本漆を施工していただきました。
傷を埋め、下地を作ってから2日に分けて4〜5工程ほど塗り重ねます。
完成するとご覧の通り!!素晴らしいですね。
施工に際しては何度か打ち合わせを行い色を決めましたが、
気温や湿度にも左右される中で、少し明るみがありながらも
締まった感じのするの良い色に施工していただきました。
ありがとうございました。
入母屋の耐震改修工事、主要な部分がほぼ終わりつつあるのですが、
行った一部の工事を紹介いたします。
まずは今回は梁補強。
実際に建っている建物の鉛直荷重への対応のため
梁材の補強をおこなっている工事の様子です。
建物を壊さず、しかも二階の床組みをそのままで工事を進めなくてはならないので、
梁の補強計画にも頭を捻りますが、今回は2つに分かれたあご掛けの金物を作成し、
それにかける形で梁を持ち上げて補強工事を行いました。
金物は制作にあたりなるべく溶接による欠損の少ない形状として
構造設計事務所に提案いたしました。
無いものを一から考えるのは難しい作業ですが、現場で話し合い
施工と設計一緒になって進められるとまた可能性が広がります。
現場でのそうした関係を大事にしていると、良い雰囲気で現場が進んでいく。
そこは大事にしたいといつも思っています。