作業場ではただいま大工さんが柱の材を刻み中です。
丸太と格闘中の大工さん、カッコいいですね!!
柱の加工も順調に
初夏の木の家
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徐々に強くなる初夏の日差しを感じつつ、
まだまだ吹く風が心地よい今日この頃。
弊社のシェアハウスも家の中を通る風が心地よいです。
何もしていなくても、何気なく季節が感じられるのは
なぜなんだろうといつも思うのですが、それが
この家の魅力の一つかもしれません。
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一枚板で建具を作る
木目が好きな人と嫌いな人もおられると思いますが、
何気なくはまっているこの4枚の戸、木目を見て分かる通り
実はこの戸一枚の幅を一枚の板で作っています。
(写真では分かりにくいかもしれませんね。)
なんて言うと「すごい」という声が聞こえてきそうですが、
でも、これは突き板と言ってベニアに本物の無垢の板を貼ったもの。
元々天井用に製作された物で在庫していた物を
今回は、建具の鏡板に転用しました。
ただ、見た目にどうでしょうか
結構良く見えませんか?
同じように見えて、4枚の目が微妙に違うのが分かりますでしょうか。
これは材をスライスする位置により木の目が若干異なるために
起こることなのですが、天井などで板目を見せるときには
同じ材からとれた若干異なる目が続くことを意識して
時に板の順番を考えて天井をはり、意匠的に木目を見せる
ことを行います。
今回建具に使用したのは、突き板と言え、これは厚張りの突き板。
しかも、これだけ幅の広いものは今はもう手に
入りにくいのではないでしょうか。
戦後のモダンな建物のなかでは、
このような突き板を様々に活かしたデザインが多く生まれたのもまた事実です。
どうしても無垢の木に目を向けると、
合板等のこうした手を加えた木材は軽視されがちなのですが、
これは立派に木材の活用を考えて一枚の板から手を加え製作されたものだと思います。
近年のプリントのものや薄貼りの塗装品の突き板などでは、
この無垢の単板を貼った突き板のここまでの質感と雰囲気は出せませんね。
色々と好みはあるかもしれませんが、私は好きです。
ペレットストーブ活躍です。
今年は暖冬のようですが、先々週に引き渡しました
軽井沢の山荘で、ペレットストーブを焚きました。
冬場にはかなり活躍してくれそうです。
やはり火を見ながらの暮らしは良い物です。
別荘地でなくても市街地で建て込んでいないところであれば
設置可能ですので、憧れの火を見ながらの暮らしを
もう一度考えてみるのもいかがでしょうか。
建築士会連合会 会長表彰を受けました。
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先週末、金沢で開催されました第58回建築士会全国大会
石川大会において表彰を受けました。
神奈川県建築士会において、木造塾部会設立に尽力したということで、
その活動に関して連合会長より表彰状を頂きました。
設立より今春まで部会長を4年間勤めさせていただきましたが、
自分自身もまだまだ学びたい木造に対して、気負わずに、楽しんで
自己研鑽の出来る学びの場として木造塾を考えてまいりました。
多くの方に励まされ、助けられ、この日があったと思います。
感謝を致します。会場ではゆるキャラのひゃくまんさんも祝福してくれました。
杉板の外壁が良い・・・
暫くブログの更新を怠けてしまいましたが、
軽井沢の山荘の工事も順調です。
8月の31日までは工事自粛機関で工事ができず、
9月に入ってからも長雨続きだったこともあり
このところ工事は大変でしたが、貼り上がった杉板はいい感じです。
お施主さんが頑張って塗ったこの外壁も良い色ですね。
軒天井に見える光る物体はパンチングメタル。
キツツキの害を警戒して、厚めの細かい目の物を採用しました。
少々長く大きいのは、この土地特有の湿気に配慮してのこと。
小屋裏の湿気をいかに逃がすかも少々考えた結果ですが
見てくれの良さではなく、実用重視!!かな??
この山荘にはそんな仕組みがいくつかあります。
外壁の杉板を思い出に。
最近弊社で建てている木の家は、ほとんどが杉板貼りです。
そしてそのほとんどをお施主様がご家族で塗っています。
今回、軽井沢の山荘の外壁もご家族のみなさんで柿渋塗料を塗っています。
今の住宅の建て方でなかなか手作りの部分を残していくのは
難しいですが、こうして杉板の外壁を自分たちで塗って
家を建てたことは、ずっと忘れられない思い出になると思います。
塗ってみたら意外と簡単だった!?こと。
簡単だ!!と思ってやってみていたら以外と大変だったこと。
塗った人それぞれに作業した時の感じ方は違うと思うのですが
出来上がった外壁を見て、きっといつか作業をした時の
良い思い出が浮かんでくるはずです。
何よりも、自分たちで作った物なので愛着も湧くと思います。
最近、愛着ある物を長く使うという「エコ」を推奨している
我が社としては、お施主様皆さんにお勧めしているのですが、
ご興味ある方は是非一緒にそんな住まいづくりをしてみませんか?
新築でもリフォームでも、きっとすばらしい体験になると思います。
軽井沢も暑かった。
台風が接近中ですが、台風の接近前に軽井沢の現場まで
出かけました。このところ多い雨の日に影響されながらも
上棟から一ヶ月を経て、結構出来上がってきました。
しかし、各地で猛烈な厚さを記録した今週頭は、
避暑地で有名な軽井沢でも日中は暑かった!!
汗だくになりながら、打ち合わせと断熱材の施工を行いました。
今回のこの山荘はコストを抑えつつ、山荘ということで実現しませんでしたが、
現在行われている省エネポイント発行の要件を満たせる仕様で
計画を行ったため、断熱、開口部ともにそれに従った仕様としています。
また、床下は湿気対策及び凍上対策と配管等点検のため
高基礎となっていて、通常ある床束を設けずに
床梁を渡した上に杉厚板を貼って床組としています。
ちょうど通常の建物の2階から上を切って基礎にのせた
ような形状のため、床下には人が屈んで歩いてまわれる空間が
ずっと続いている設計になっています。
以前長期優良住宅の設計時に、寒冷地の建物を参考に
暖めていたやり方なのですが、まさか寒冷地で実現するとは・・・・。
考えておくと何かのときに別のことに繋がるのもこの仕事の面白いところ。
見た目の奇抜さや、美しさを競うのもデザインですが、
維持管理その他使い勝手を考えてこうした対策を行い、頭をひねるのもまたデザイン。
たいしたことではないかもしれませんが、こうした小さなことの
積み重ねを大事にして建物を建てていきたいと思います。
軽井沢の山荘上棟致しました。
軽井沢で、心地良いそよ風のもと、上棟を行いました。
何年か前に御自邸を建てさせていただきました建て主さんの別荘であるこの建物。
従前40年ほど経過した建物が建っていたほぼ同じ場所に今回建築を致しました。
別荘というと華やかだったり、リッチなイメージを思い浮かべがちで、
非日常とか、デザイン的にも尖った物が注目されがちですが、
家族で使用してみると、そこでは何物にも代え難い思い出が
いくつも生まれてくるような稀な感覚を持った建物が別荘だと思います。
これは不思議ですが、普通にいつも住んでいる住宅
よりもその思い出は強いんですよね。
この建物も、建て主様ご家族のために良き思い出造りの
場となってくれるように、気持ちを込めて
これから工事を進めていきたいと思います。